JK気分で1人でプリクラを撮っていたらカーテンを開けられた話。
JKのプリクラに憧れてた普通の毎日
流されたり逆らったり続く細い道
~遥~ 昔
「楓、プリクラ出来たってよ」って部活帰りの友人に言われて
初めてプリクラって機械を見た時はビックリしたもんだぜ。
JKたちのプリクラを見ながら私は思った。
「私もプリクラ撮りたい」
楓さんだってJKの頃はアホみたいにプリクラを撮ったものだ。
お手の揉んだ。
お手の物だ。
だが、この年齢になるとプリクラを撮ろう♪
なんてノリが、いつ何時どんな時でも起きないもので。
とりあえず1人で撮りに行くことにした。
レッツゴープリクラ!!
・・・。
プリクラどこにあるんだ?
かつてセンセーショナルに我が町にやってきたプリクラだが、今はそこにもういない。
都会にはそこかしこにプリクラがあるが
田舎の町にはプリクラがそこかしこにないのだ。
しばしのシンキング。ぴこーん。
ゲーセンだ!ゲームセンターだ!
こんな事で悩むなんてどうかしてるぜ!スタコラサッサ
近くのゲーセンはガチしかいないから怖いので、大型ショッピングモールのゲーセンに行ったのでござる。ファミリー型ゲーセン。
ズン。到着。いっぱいあるんご。
1人でプリクラは初体験♡どきどき。
「バイト就活するなら証明プリ」
こんなのあるんですね~へー
履歴書にプリクラってマジなんですね~へー
色々プリクラの機械があったのですが原宿ガール風のやつにしてみました。
楓プリクラいっきまぁーす!!
ピットイン楓。
ぬ!400円。
いつも割り勘だから気づかなかったが1人だと高い気がした。でも証明写真は700円するから証明写真としてはプリクラは安い。そんな事情を知ったが、いつこの情報が役に立つのだろう?そんな想いを巡らせながら400円を投入してみたところ。
お1人様用コースがない。
証明プリモードしかない。
しかし、証明写真を撮ってる場合ではないので2人用かカップル用にし・・
「次のフレームを選択してね♪(早く決めろボケ)」
そうだ。プリクラは迷っている暇がなかったのだ。
強制的に選択されてしまうのだ。
2人用に自動的に選択された後は・・・。
盛れるライン
目張りまできちんと音声で誘導してくれるのだ。
悲しいかな。こちらも2人の足跡マークである。
戸惑いの位置に立つ私。
その後は、めくるめく展開で撮影がスタートする。
ポーズも指定してくれるので悩む心配もいらない。
武藤敬司のポーズじゃないよ。
柴田恭兵リスペクトじゃないよ。
パシャ
パシャ
なんだか楽しくなってきたなー(^o^)
まるでCamCamモデルみたいにポーズを決めてスピード撮影していくのが楽しくなってきた楓さん。
「次はセクシーポーズだよ~♪」
(イメージ画)
ノリノリになってきた所でセクシーポーズの指示があったので、その気になってポーズを決め込んだ。その時だった。
ガラッ
!!(´゚д゚`)
ちょっwwwwww
ガラッ
カップルの男がカーテン開けやがったんだ。
私の奥のその向こうを見つめて見えない友達を確認したそいつ。
私もいるはずのない友達がいそうな空気を作りながら
「ここは女子トイレです」はたまた「ここは女子更衣室ですけど」
と言わんばかりの顔でカーテンを押さえた。
今頃、男が「今BBAが1人でプリクラ撮ってた」とか話しているのではなかろうか?そんな邪念により、その後の撮影は集中できなかった。
そして撮影が終えてから私は、そのカップルを横切りながら1人で「落書きモード」のブースに入ったのだ。わざわざカップルに合わないように左から出たのに、右のブースでカップルと対面するシステムの刑に合いながら、めくるめくスピードで落書きをして胃腸炎から病み上がりの私は、脳をフル回転で使い過ぎてフラフラと。クラクラとした。
カップルだからって浮かれてんじゃねえぞ
とんだ辱めを受けて思わぬダメージを受けた私は、心の中で遅い捨て台詞をカップルに向けて吐いてやった。あくまで心の中でだ。
これがJKの洗礼か。まいったぜっ
ついついダメージを受けすぎて目の前のクレープを食べそうになった。
焼け酒ならぬ焼けクレープをしそうになった。
でも胃腸を守った。
そしてプリクラを見て思った。
意外と盛れなくて面白い写真撮れなかった。
仕上がったプリクラを昭和の男女に見せたところ
「誰?」
「陶器の様な肌にツヤツヤの髪」
といった回答を頂きました。
つまり
JK気分でプリクラを撮ったらJKぽいプリクラが出来上がった。
ただし、個人的な感想を言うならば小顔モードにしたら顔がシャープネスになりすぎてしゃくれている気がするのだが、近頃はしゃくれる方が素敵なのだろうか?
それから昔のプリクラと比べて今のプリクラの最大の違いに気づいたわけです。
紙の質が良くなってるね。コレ証明写真使えますわ。
今日の1曲はサニーデイサービスで「青春狂走曲」。
これを聴くと10代の甘酸っぱくてくすぐったい時代を思い出します。