GWは陶器祭り~なぜ器が好きなのか?魅力を綴る
GWと言えば、日本全国各地で陶器祭りが開催されています。
私はここ数年、栃木県の「益子焼」または茨城県の「笠間焼」の陶磁器祭りへと足を運んでいましたが、今年は3月に益子に行ってしまった事や散々器を買っているのでお休みです。でも、やっぱり行きたいな~とウズウズしております。
ウズウズしているので器への愛を綴りたいと思います。
用の美の器たち
栃木の益子焼よりも茨城の笠間焼は人気がありませんが、益子焼の発祥は笠間焼です。仲間であり元祖です。
他の焼き物と比べて地味と言われる事が多いのですが、益子焼と笠間焼は「用の美」という言葉があり、シンプルかつ機能的な美しさを持つ普段使いの器なのです。
益子焼の第一人者である濱田庄司や柳宗理の父ちゃんでお馴染みの柳宗悦たちが「民芸運動」を起こし、あくまで鑑賞ではなく実用品だ!と言ったわけですね。
民芸運動(みんげいうんどう)とは、1926年(大正15年)、「日本民芸美術館設立趣意書」の発刊により開始された、日常的な暮らしの中で使われてきた手仕事の日用品の中に「用の美」を見出し、活用する日本独自の運動。21世紀の現在でも活動が続けられている。「民芸」とは、民衆的工芸の意[1]。
食器好きの方ならピンと来ると思いますが、この精神って昨今日本で大人気の北欧食器と同じなのです。北欧食器はデザイン性と機能性を備えています。
北欧食器も好きですが、輸入コストによって価格が高い事。そして、老舗釜と職人の衰退によって、ヴィンテージほどの良い器が失われつつある事が残念です。昔のグラスと現在販売されているグラスの大きな違いとしてガラスの薄さが異なります。
こちらはヴィンテージのカルティオ。美しさが違いますよね。価格は2万円くらいするとか。買えねえよ!って話です。2万もするグラスなんて使えるわけがない。
しかし、日本には実は”うすはり”として、商品があるんですよね。
なんと1,000円くらいでグラスは買えちゃうわけです。
なんで薄いグラスがいいのか?美しさも去る事ながら、口当たりが凄くいいんです。
先日、青山界隈で言ったカフェ「REST」さんで使用しているグラスで、私はひたすら歓喜していたのですが、「スガハラ」さんて所の食器になります。
スガハラさんのも職人さんが作る素晴らしい食器たち。価格はやはり安い。
クールジャパンなんですよね。
器にハマったきっかけは金沢
もともと器にハマるきっかけとなったのは、石川県の「九谷焼」と「山中漆」を現地で見た事です。石川県は百万石の歴史があり、伝統を大切にしているうえセンスが良いため、至る所で自然と九谷焼や山中漆たちが使われているのです。
それまで、私は伝統工芸品というのは高級な調度品というイメージを持っていましたが、現地では激安で売っているわけです。山中漆に至っては100円ですよ。100円ショップ価格でお椀が売ってるんです。九谷焼も色鮮やかで美しく、500円以下の商品が沢山あったんです。
こうして私の器好き&伝統工芸品好きはスタートしていく訳です。
海外製の薄利多売な製品ではなく、日本の伝統工芸品は安くてクオリティが高く、四季折々だからこそ磨かれるセンスと職人の細やかな技術。クールジャパンですよ。
初めての器作り作品
群馬に旅に行ってる間に、栃木の旅で作ったmy器が届きました。
初めてのろくろ体験で作った器たち。
ほぼプロが手直ししてくれるので、出来栄えは1流な感じです。
コバルトブルーで焼いたお猪口。これで日本酒飲んだら最高でしょう。
こちらは並白?だったかな。ケーキ皿。漬物皿。
なかなか可愛く仕上がり大満足です♪
なんだかんだ難しい事言いましたが、やっぱりお気に入りの食器はもったいないという貧乏性が災いして、100円ショップと山崎春のパン祭りの皿が我が家では大活躍しています。コレクションしている食器たちは、いつか結婚した時に使おうと思っているのです!と言うと、皆にドン引きされます。はははっ
お後がよろしいようで。