茨城県民が今更星野珈琲デビューした話
星野珈琲。
話題となってから何年経ったのだろう。
そう、漫画のようなパンケーキでお馴染み。
パンケーキブームを作った立役者的存在でお馴染み。
星野源が星野珈琲に行ったでお馴染み。
あの星野珈琲だ。
化石と化しているこのブログで今更ながら星野珈琲の話を書く。
なぜなら、今更ながら先日、星野珈琲に初めて行ったからだ。
なぜ今更なのか?
そう、何を隠そう茨城県には星野珈琲が1店舗しかないからである。
2021年3月11日現在、全国168店舗中、1店なのだ。
しかも水戸だ。
県南の民族にとって水戸は、ひと山越えなければいけない。
ウォーキングデッドでいうなら、アレクサンドリアとヒルトップくらい違う。
そんな私が埼玉に行ったとき、念願の星野珈琲に足を運んだのだ。
ちなみに、埼玉県は全国トップの東京35店舗に続く、24店舗。神奈川県の12店舗や千葉県の15店舗を差し置いての24店舗という星野珈琲大国。
茨城県は大国の隣であるにも関わらず、栃木県や群馬県にでさえ2店舗というのに、茨城県のみ1店舗しかないとう県境をしっかりと守って、関東屈指の星野珈琲が存在しない県なのである。
なぜ、ここまで茨城県に星野珈琲が存在しないのかと言えば、おそらく敵がいるからではないかと思う。いかんせん、ここ10年くらいの間でコメダ珈琲の浸食率が凄いのだ。
どこもかしこもコメダ珈琲。お店と言えばカスミとコメダ珈琲しかない気さえする。
カスミカスミコメダカスミカスミコメダ。木カスミカスミコメダ木。
茨城県を車で走れば、窓から見える景色はこんな感じだ。過言だが。
(コメダ珈琲の店舗数を調べたら898店舗中12店舗だったので、だいぶ過言であったことが発覚。ちなみに発祥の地である愛知県は217店舗とまさに大国。)
※カスミ=スーパー
そんな私が、とうとう隣国の埼玉の星野珈琲でパンケーキを食べるという夢を叶えた。
それはそれは、噂通りのふくらみと味で。
これぞ!これぞ!であった。
近年のパンケーキブームにより、柔らかフカフカとろけるだの。
ペラペラに生クリームやイチゴどっさりなんてパンケーキが多くて、正直なところパンケーキが好きではない私だったのだが、星野珈琲のパンケーキは理想だった。
漫画みたいな厚さといい意味で懐かしいホットケーキの素朴さ。
そして、ほぼメープルの味となるたっぷりのシロップ。
完璧だった。
さらに、私は優雅なフルーツティーを頼んだわけだが、もうこれも理想の。
紅茶に果物たっぷりヒタヒタ。
座席のフカフカさ。薄暗ささ。周りの雑談の音具合。
私が求める喫茶として完璧だった。
お腹は満たされていたのでナポリタンに行けない悔しさを残しながらも、メニューの完璧さにも心打たれ、後日私は埼玉県に越し、星野珈琲ライフを堪能している友人と星野珈琲の素晴らしさを語り合い、メニューを見ながらプリンは食べなくてもわかる旨さと写真だけで絶賛し合うという、お金のない人がハンバーグの写真で米を食べるみたいなことをした。
もちろんインスタにも星野珈琲の写真をあげたが、さもいつも行ってますみたいな雰囲気であげた。おそらく同じ県民にはわかりますまい!と想いながらの完全なるマウンティング行為をしながら。
そして今、なぜこんな事をわざわざ書いているかというと、めちゃくちゃ星野珈琲に行きたいからである。しかし、星野珈琲に行くには隣国の埼玉に行くか、アレクサンドリアからヒルトップ行くくらいのテンションで水戸に行かねばならない。「ゾンビ出るから護衛を付けた方がいい」それくらいの距離なのだ。
だから、こうして伝えたい。
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