好きなこと探しに苦悩する40歳。
ネット上で何となく年齢を非公開にしていたのだが、私は40歳だ。
30代に突入した時、10代、20代のような若々しさは失われ、まるでこの世の終わりを告げるかのように老いと向き合うことになり、体重は増え異性からモテることもなくなり、身なりまでもどうでもよくなった。
ところが、人生100年時代。
40代に入ると突然まだ若いじゃないか!
80代で死ぬとしても、まだ40年もある!
という人生で考えたらヤングに舞い戻るという謎の意識が芽生え、10代のような気持ちが戻ってきた。
もちろん、これは結婚こそしているものの、子供がいないからこそ考えてしまう思考なのかもしれない。そのせいか、私は40歳にしてスケボーだの釣りだの男まさりなアクティビティを初体験して、あれよあれよと小学生の夏休みかのように遊びふけ、90年代は私の青春時代だと言わんばかりに、ストリートファッションを好んで着ている。
ところが、どうしたことか。
近頃、ストレスなのかホルモンなのか何が影響しているのかわからないが、脳の老化を感じるようになった。言葉が出てこない。ボーっとしてしまう。集中力がない。ミスが増える。こんな事が増え、認知機能の衰えに怯えている。
そこで、調べるに”好きなことをする”というのが大事らしく、ドーパミンだオキシトシンだなんやかんや脳内の分泌が活性化するらしい。
思えば、仕事とか付き合いとか、色々理由をつけて自分が好きなことに遠ざかっていた気がする。もちろんスケボーやら釣りも好きなのだが、そもそもに好きなものとは一体なんだったのか?
ぼんやり考えているとサンリオのキャラクターやフリフリのブラウス。
思えば乙女で可愛いものが好きだったなとか、絵を描いたり、本を読んだり、映画を見たり、内向的なものが好きだったと思い出す。そう、40代で身につけたアクティブとは逆である。
そこで、今日は早速近くのイオンへ行って可愛いものに触れてみようと試みた。
ところが、なにもときめかない。
サンリオも可愛いけれど、ピンとこない。もちろん好きなんだが何か違う。
本屋を覗くも、どれを選んだら良いかわからない。
天気が良かったので、公園へ行っていっちょまえに風景画を描いてみた。
んー落ち着かない。
どうしたんだ私が好きなこと。
人に合わせて生きてきてしまったせいだろうか。
自分の好きなことがわからなくなった。
コロナ前は音楽ライブへ行くのも好きだったが、今は特別好きなアーティストがいるわけでもなく、とにかくときめくほどの何か好きなことが見つからないのである。
しいて言えば、そうだ。
文章を書く事はすきだ。
あー気持ちがいい。
これか?私が好きなことは。
好きなこと探しのリハビリが必要な年齢のようです。