kaedesunのブログ

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兵士Aを手にして思うこと

七尾旅人さんの「兵士A」が七夕に発売されました。

2015年11月19日渋谷wwwで開催された特殊ワンマン兵士Aのライブが映像化されたものです。アーティストの音楽映像は、これまで他の好きなアーティストで購入したりしてましたが、ワクワクとした楽しみがあるのが普通ですが、この兵士Aはタイトルからして察するように、少し憂鬱でいて怖い感覚がありました。見るまでに凄く緊張しました。

 

兵士Aは、近い将来対面することになる1人目の戦死者A君に捧げるというものので、現時点では存在しない人に向けられたものです。ここ何年かの間に、憲法は変わってしまって、日本は戦争をしない国のはずでしたが、いつの間にか戦争をするかもしれない国になってしまったワケですよね。

兵士Aだった人:我が家の兵士Aくん。

我が家には、兵士A君がいました。我が家の仏間には、ズラリと遺影が並んでます。その中に兵士A君もいて、子供の頃から戦死してしまった人だと話を聞かされ、「ビルママラリアに感染して命を落とし、骨も何も戻ってこない」そんな話でした。写真に写っているのは、二十歳くらいなのかな?とても若い青年です。ビルマという事で、恐らくあの無謀なインパール作戦で亡くなったと思われるので、白骨街道と呼ばれたそこに、まだいるのかもしれません。

 

「1938 追憶の兵士えい」に出てくる神風特別攻撃隊を作った大西瀧治郎海軍中佐。彼も霞ヶ浦海軍航空隊なんかにいたようですが、茨城県内は海軍航空隊が沢山あります。水戸が大日本帝国陸軍の拠点という事もあり、今でもチラホラとそんな時代を感じさせます。元気な青年はみんな戦争に連れてかれて命を落としているため、至るところに慰霊塔があります。毎年慰霊祭もやっているので、近所の人同士で集まって参加してましたが、年々その慰霊祭に参加する人は減ってきて、我が家でもつい数年前に、私の父が亡くなった事をきっかけに、慰霊祭への参加をやめることになりました。それからというもの何だか我が家の兵士Aくんが気になり、色々と戦争状況について読み漁るようになりました。

 

1人目の彼はどんな人だろう 1人目の戦死者Aくん

彼は僕の友達 あれは私の弟 彼は私の彼 あれは私の子

野球好き?それともラジオが好き?

 この「兵士Aくんの歌」を聞いたとき、兵士Aくんて武器を捨てたら戦争がなければ普通の若者なんだと気づかされました。

 

ぼくらのひかり

1945年からの戦後が描かれ、1964年の東京オリンピック開催によって発展した日本。団塊の世代と聞くと何だか悪いイメージが多いのですが、私は日本に煌びやかな光を与えてくれた世代だと思ってます。そして、炭鉱の代わりに現れた原子力手塚治虫がアトムを描いたように、原子力が悪いものだなんて考えてなかったはず。100万馬力だもの。でも、2011年の前の1999年に起きた東海村JCO臨界事故。この事故で、原子力の恐ろしさを痛感させられていた私。2015年の夏には、ソーラーパネルの設置で川が氾濫。エネルギーを求めていた時は、光しかなかったはずだけど、結局は失うものだったという現実。

 

誰も知らない

七尾旅人さんの兵士Aは、戦争を肯定するわけでも否定するわけでもなくて。未来について描かれてます。兵士Aくんだけではなく、A君が殺した人達側も描かれていて、これは今の中東情勢がおのずと浮かんでしまうのだけれど。ちびっ子のうちから戦う事の教育しか受けてなければ、それが正義になってしまう。アメリカだって空爆でぶっ殺しまくっている。そのアメリカと同盟組んでる日本。

今後どうなるのかなんてわからないけど、近頃テロや暴動が多い。本当に多い。世の中はいつの間にか大事なことが変わってる。関心を持たなければ気づかないまま。

 

とりあえず出来ることは選挙だなーなんて。

 

兵士A [Blu-ray]

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随分と重いテーマだと思うんです。

見た人によって感じ方って違いますし。

うまくまとまらないので、感情の赴くままに書いてるんですけど。

 

時代の移り変わり

なんとなく最近思うのは、1つ時代が変わろうとしているのかなって思ってます。戦後復興で高度経済成長、その杜当時の建物は古くなって建て替えが進んでますよね。2020年には東京オリンピックも開催されるので、街並みはどんどん変わってきてます。昭和の時代で活躍されてきた方々がどんどん亡くなってきてて、次の時代になってきてるんだなぁと漠然と思ってます。

 

今月、夏休みとして山口県に行く事にしたんですが、吉田松陰高杉晋作ゆかりの地という事で昨日色々勉強しました。もっぱら幕末の歴史に弱く、松下村塾ですら松下塾だと思ってたんですけど、江戸幕府から明治を作り出した立役者と知って、山口の人々の活躍に感動してしまって・・・。伊藤博文が初代総理大臣である事は有名なので、さすがに私も伊藤さんの事は知ってたんですが、造船、鉄道、紙幣・・・諸々、鎖国したままだった日本を変えたのは、吉田松陰の教え子たちだったんですね。このままでは、日本は終わると先見の目を持っていた松陰先生。なんだか七尾旅人さんは、吉田松陰先生のような先を見た人だなと思いました。