kaedesunのブログ

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登山初心者が長野県「焼岳」に登ってきた話。

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長野県の上高地へ旅をするという予定で、ハイキング気分で到着したのは焼岳。
標高2455m。半強制的に登ることになりました。

実は、以前栃木県の金精山へ行ったとき、案外イケてしまった。
そんな理由により、やや高めの焼岳が登山師によって決定されていたのです。

kaedesun.hatenablog.com

こちらは2244mなので、本当にちょっと高い山だから、私も当初は大丈夫だろうと思っていました。

ルートは、新中湯登山口から登って上高地側で下山コースでした。
ネットやブログ等でも、初心者向け。日帰り登山の場所として掲載されています。
季節は8月。標高が高いため、上は涼しいと言われていました。

が!あつい
めちゃくちゃ暑かった。日差しが強いので、サングラス必須な感じでした。

そして、私史上最高にツライ山でした。

初心者にはツライ焼岳その①

新中湯登山口からはトイレがありません。もちろん事前にトイレを済ませたのですが、のどの渇きと空腹を補うために、水を飲みカロリーメイトを食べた私は、どうしようもないところで腹痛に見舞われました。もうお花摘みたい!お花を摘ませてくれ!と何度思ったことか。しかし、活火山で上に行くほど石がゴロゴロ。そんな出来そうな場所等ないのです。こうして腹痛に耐えながら登山をするハメになり、気分は最悪。体調は最悪のコンディションに。

初心者にはツライ焼岳その②

登山者全員に抜かれながら、いろんな人に「あとちょっとだよ頑張れー」と言われながらのワタシ。
しかし、頂上が早い段階で見えながらも頂上に着かないという地獄。直射日光の容赦ない体力消耗。全く筋トレをしていなかったので、筋肉ゼロにより脚が上がらないゾーンへの突入。気持ちとは裏腹に登れないというマイナス思考の精神破壊タイム。24時間テレビのごとく。登山師に「もう今回はやめましょう。おりましょう。」と言われると、「なんのために登ってきたと思ってんだ!馬鹿野郎!ふざけんなよ!」と怒りモードでなんとか頂上付近へ。

初心者にはツライ焼岳その③

なんとか気力で登り切った焼岳。しかし、到着すると尋常ではない硫黄臭。もはや毒ガスレベル。苦しい・・・。おまけに高山による空気の薄さと気圧の気分の悪さMAXで、景色を楽しむ余裕はなかったです。そして、もう限界だ早く降りたい。早く降ろしてくれ。の一心で下山します。

初心者にはツライ焼岳その④

焼岳の下山は長い。こんな長い?!と不思議なほど長かった。もう世にも奇妙な物語で何度も同じとこ歩いているのでは?と思いたくなるほど長い。さらに脚が短いわたしには崩れやすい、滑りやすいルートが多く、かなりヘビー下山。梯子やロープは得意なので、そちらの恐怖心がゼロという、登山師の心配をよそに田舎娘の思わぬ特技を見せつけつつ、雷とガス雲が迫りくる試練。はよ帰れと山の洗礼。

初心者にはツライ焼岳その⑤

下山するとき山小屋にて、やっとこう〇こでもしようとヘロヘロになりがならもトイレへ。が、そこは山の中のトイレ。尋常ではない異臭。ヘロヘロにはツライ。もう硫黄なのかトイレなのか。毒ガスの刑。

初心者にはツライ焼岳その⑥

朝8時に登り、17時頃にやっと下山できたのですが、山を下りてからはタクシーでしか登山口に戻れないようで。ひたすら上高地のタクシー乗り場まで歩きます。これがまた想像以上に遠く、戦争中の軍人さんの気持ちに。持参していた水分は底をつき、かろうじての梅飴により塩分を補給。登頂目前でも限界を迎えていた私には、気力すらゼロの無意識の中で脚だけを動かす。心と体の物体が別物になっているような感覚の中、神様のようにあらわれるはタクシー。タクシー乗り場の前にやってきたタクシー。へいへいタクシー。その時、周りは雨が降っていた。

こうして、初心者クソ野郎のワタシの焼岳は終わりを告げ、あっという間にタクシーは登山口へ。あの時、タクシーがあらわれなかったら、この世にいないのではないか?と思うほどに困憊。山への感謝とタクシーのおじさんに感謝を。あなたの職業は誰よりも素晴らしい。私の命を救ったタクシー。5000円。釣りはかまわんよ。

焼岳の学び

・初心者にはそれなりにツライ。
・楽しそうなブログの主はきっと山慣れテーラー
・登山の前はちゃんと筋トレする。
・体力に自信がない人はタイムを2~3時間プラスする。
・塩飴は大切。
・2500mくらいになると、これまでとはちょっと違う。(宇宙ゾーン)


私思うんです。
登山してる人って本当に凄い。